純米一合冷やで

酒がうまい

登山の自粛

新型コロナウイルスの蔓延でなかなか自由に外出できないこの頃。はじめは、野外だし問題なさそう、というゆるい雰囲気だった山岳界もこの2-3週間で山小屋閉鎖、テン場も閉鎖、山梨・長野が登山道閉鎖にまで至り、インターネット上では「全登山自粛」の雰囲気がだいぶ強くなった。まあ、それこそこんな時に遭難したら不要不急もいいところなわけで(カナダでは要救助者と救助隊との間でクラスターが発生し、国立公園が閉鎖された事例がある→https://3pomichi.com/3533)。

そういう状況下ではあるけれども、一方で登山のやり方にはいろいろある。公共交通機関とマイカー、小屋泊と日帰り、里山と高山では感染リスクや救助・医療資源の消費リスクが全然違う。このあたりはYAMAPの「登山の分類とリスク」の表がとても明快(https://note.yamap.com/n/n5e5293998590)。

登山は正直なところ、ほかのお金を使うような活動とは違ってあんまり経済的なメリットがない。特に近隣の温泉や飲食店に立ち寄るのがご法度となった今はなおさら。なので不要不急だと指をさされるのも分からんではないけど、ほかの運動と同じで、心と体の健康維持の一手段として、低リスクな登山(セルフレスキュー可能な範囲で、接触のないハイキング)は続けても良いと思うし、鬼の首を取ったように猛批判する必要はないのではないかなと。

 

関係ないけど、このところ「コロナ警察」とでも呼びたくなるような人たちが目につくようになった。つまりはSNSで感染リスクが高そうな行動を見つけたら頭ごなしに批判する人たちなのだけれど、どうにもウイルスに関する正しい知識、個々人の事情、経済や健康とのバランスという観点がすっぽり抜けているような感じがある。このように他人を安易に攻撃するような雰囲気が広まると、世代間、正規非正規間、業種間、都市・地方間、人種間、思いつく限りのいろいろな社会的対立が深まってしまうような気がする。受け取った情報を自分で整理し、心の余裕を持って過度に干渉せず、できる範囲のことに集中したい。

 

日本赤十字の動画はこのことをわかりやすく啓発している。


【日本赤十字社】「ウイルスの次にやってくるもの」